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COLUMN

2026.02.26

展示会成功事例4選|失敗しないための準備・設計・接客のポイント

展示会事例;ワオ株式会社さま

展示会は、新しい見込み顧客と出会ったり、商談のきっかけをつくったりする上で、企業にとって重要な機会です。一方で、「出展したわりに成果が感じられない」「他社はどんな取り組みをしているのか知りたい」と悩む担当者も少なくありません。

成功事例を見ることは、「何をすれば成果が出るか」を知るだけでなく、「何をしなければ失敗につながるのか」を理解する近道でもあります。成果を上げている企業の取り組みには、多くの出展で見られる失敗を避ける工夫が共通して含まれています。

そこで本記事では、実際に成果を上げた企業の展示会成功事例を4つ紹介し、準備・ブース設計・当日の対応・出展後フォローの観点から、その共通点を整理します。

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なぜ展示会は成功する企業と失敗する企業に分かれるのか?

展示会では、同じように出展しても成果に差が生じることがあります。その要因の多くは、事前準備や当日の動きが整理されているかどうかにあります。

成果が出にくい企業に共通するのは次のような状態です。

  • 目的やターゲットが曖昧なまま進行している
  • ブース内の動き方や役割が決まっていない
  • 装飾に比重が偏り、声かけや導線づくりが手薄になっている

「まずは出てみよう」という形で出展すると、接客やフォローの判断基準が曖昧になり、商談につながりにくくなる傾向があります。一方、成果を上げている企業は、来場者がどのようにブースを見て、どのタイミングで声をかけるべきかを事前に整理し、展示会後のフォローまで一つの流れとして組み立てている点が特徴です。

企業が展示会に出展する3つの目的

展示会に出展する理由は企業によってさまざまですが、多くの場合は「新規顧客の獲得」「認知向上」「既存顧客との関係強化」の3つに集約されます。ここでは、それぞれの目的と展示会が果たす役割を整理していきます。

新規案件の獲得

展示会は、見込み顧客と直接出会える貴重な機会です。ブースへの来場者に対して、自社の製品やサービスをデモンストレーションしたり、説明したりすることで新たな顧客や案件を獲得できます。

また、名刺交換やアンケートを通じて連絡先情報を獲得し、具体的な商談や新規案件の獲得につなげることも可能です。

認知度の向上

展示会は、自社の存在や製品・サービスを市場に広く知らしめる重要な機会でもあります。多くの競合他社や業界関係者が集まる場に自社のブースを設けることで、ブランドイメージの確立や、企業名の露出を図ることが可能です。

直接、ブースに来なかった来場者もパンフレットなどを通して社名やサービス内容を目にするため、認知度を効率よく向上させられます。

既存顧客との関係性向上

展示会は新規顧客や案件の獲得だけでなく、既存顧客との関係性向上にもつながる場です。

日頃は電話やメールでのやり取りが多い顧客と対面で直接コミュニケーションを取ることで、信頼関係を深められます。

展示会の成功事例4選

実際に成果につながった出展事例をご紹介します。企業の特性や出展目的に応じて、どのような準備や工夫を行ったのかを見ていきます。

展示会での共通の成果:お客様の声

担当した展示会ブースデザインについて、お客さまより以下の声をいただいております。

  • 展示会で多くのリードを獲得できた
  • 来場者が多くブースも盛況だった
  • 今回の成果を受け、次回も出展することが決まった

事前の戦略設計を徹底したことで、展示会にて多くのリードを獲得することができたほか、ブースデザインを工夫したことで来場者が多く、ブースが盛況だったとの声も多くいただいています。

また、次回の出展につながったとの声もあり、弊社ブースデザインにより一定の成果を上げることができたと考えております。

展示会の成功事例

リンクストラテジー株式会社が展示会ブースのデザイン成功事例を4つ紹介します。

① ワオ株式会社さま

展示会事例;ワオ株式会社さま

SPORTEC 2025 | ワオ株式会社さま

概要:東京ビッグサイトにて2コマ(6m×2.7m)の展示

ワオ株式会社さまは、スポーツ現場向け食事サービスの認知拡大と新規引き合い獲得を目的に、SPORTEC 2025へ出展されました。全商品を並べるのではなく、「スポーツ×食」という軸に訴求を集中させた点が今回の企画のポイントです。

壁面全面の大型グラフィックと明確なキャッチコピーにより、通路からでも何の会社かが一目で分かる設計としました。情報を詰め込みすぎず、正面を開いたレイアウトで入りやすさも確保。短時間でも価値が伝わる構成とすることで、展示会で起こりがちな“伝わらない”失敗を防いでいます。

展示会後には、スポーツ施設や関連企業からの問い合わせも発生しました。

▼この事例で失敗を避けられたポイント

  • 訴求を「スポーツ×食」に絞り、全商品を並べすぎない構成にしたことで、情報過多で内容が伝わりにくくなる状況を防いでいる
  • 壁面の大型グラフィックと明確なキャッチコピーを打ち出したことで、遠目からでも何の会社かが分かる設計になっている
  • 正面を開いたレイアウトを採用したことで、「声をかけづらい」「中に入りにくい」と感じさせない導線を確保している

②株式会社ユニマットライフさま

展示会事例;株式会社ユニマットライフさま

第23回【東京】総務・人事・経理Week【春】|株式会社ユニマットライフさま

概要:東京ビッグサイトにて6コマ(5.4m×9m)の展示

株式会社ユニマットライフさまは、総務担当者に対して「まとめて任せられる会社」という印象づくりを目的に出展されました。取扱商品が多い企業ほど説明が複雑になりがちですが、本ブースではラインナップを整理し、遠目でも何を扱う会社かが分かる設計としています。

ブランドカラーのグリーンで空間を統一し、中央には話題性のあるLOVOT(ラボット)を配置。開放的なレイアウトにより入りやすさを確保し、近づくと自然に会話が生まれる導線を設計しました。無理な呼び込みに頼らず、「話しかけやすい空気」をブース自体が作っています。

多品目企業にありがちな“何の会社か分からない”状態を避けた展示事例です。

▼この事例で失敗を避けられたポイント

  • 取扱商品を整理し、遠目でも内容が伝わる構成にしたことで、「何を扱っている会社か分からない」状態を防いでいる
  • ブランドカラーで空間を統一したことで、印象が散漫にならず、第一印象で記憶に残る設計になっている
  • LOVOTを導入し自然な会話のきっかけを用意したことで、「声をかけるタイミングを逃す」「会話が生まれない」状況を防いでいる

③株式会社Scene Liveさま

展示会事例;株式会社Scene Liveさま

第18回コールセンター/CRM デモ&コンファレンス 2025 in 大阪|株式会社Scene Liveさま

概要:マイドームおおさかにて2コマ(1.5m×4m)の展示

株式会社Scene Liveさまは、システム導入を検討している層への商談獲得を目的に出展されました。単なる説明ではなく、「実際に触ってもらう」ことを前提に企画。検討度の高い来場者に絞った設計が特徴です。

LEDチャンネルサインで遠くからでもロゴを認識できるようにし、壁面には何のブースかが分かるキャッチコピーを掲出。中央にデモスペースを配置し、足を止めた来場者をそのまま体験へ誘導できる構成としました。操作画面を見せながら説明できるため、理解から商談への移行がスムーズです。

目立つだけで終わらせず、「体験=理解」に直結させた事例です。

▼この事例で失敗を避けられたポイント

  • キャッチコピーとロゴで遠目から内容を伝えたことで、「何のブースか分からない」状態を防いでいる
  • デモを前提にした動線設計により、立ち止まった来場者が体験まで進まない状況を防いでいる
  • 説明と体験を同じ場所で完結させたことで、「見ただけで終わる」流れをつくらない構成になっている

④株式会社ナンバースリーさま

展示会事例;株式会社ユニマットライフさま

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)|株式会社ナンバースリーさま

概要:フューチャーライフヴィレッジにて32.8㎡の展示

ナンバースリーさまは、「未来の美容」を体験として発信することを目的に出展されました。売る場ではなく、ブランド思想を伝える場と位置づけた点が今回の企画の出発点です。

ブースは3つのゾーンを巡る体験型構成とし、白×グリーンで未来感と清潔感を演出。空間に余白を持たせ、展示物や体験要素を整理して配置することで、来場者が直感的に順路を理解できる設計としました。説明に頼らなくても世界観が伝わる構成により、「未来の美容室」というコンセプトを体験として表現しています。

展示後もPR資産として活用できる成果を残した事例です。

▼この事例で失敗を避けられたポイント

  • 空間に余白を持たせ、要素を整理したことで、「どこを見ればよいか分からない」状態をつくらない構成になっている
  • 体験型であることと順路が直感的に伝わる設計にしたことで、「何をするブースか分からない」状況を防いでいる
  • 売る場ではなく思想を伝える場と定義したことで、場の特性とずれた展示にならない構成となっている

展示会出展成功の共通点

今回紹介した事例には、共通する「4つの視点」があります。出展規模や業界を問わず成果につなげるために欠かせない考え方です。

1)出展目的とKPIが明確に設計されている

成功する企業の出展では「何を成果とするか」「何件のリードを獲得するか」など、社内で目的を共有し、当日の行動にも落とし込まれています。

目的が明確ではない場合、どこに向かっていけばいいのかが分からなくなり、デザインや設計にブレが出てしまいます。

2)来場者の導線・滞在設計がされている

来場者の導線・滞在設計がされていることで入りやすいブースとなっているのが特徴です。

通路からの視認性や入りやすさ、滞在スペースや商談動線など、空間の中に「流れ」が作られているか確認しましょう。

3)ブランドを体現するデザインコンセプトがある

色・素材・空間演出・照明・コピーなどに一貫性があり、第一印象で「企業らしさ」が伝わる設計がなされているかどうかも重要です。

コンセプトのはっきりしない展示はまとまり感がなく、来場者の足を止めるのが難しくなってしまう可能性があります。

4)商談化を前提としたフォロー体制が整っている

名刺管理から即時お礼メール、ナーチャリングや営業連携までの一連のプロセスが整備されているなど、商談化を見据えたフォロー体制が整っていると、成功しやすくなります。

成功に繋げるためにも、一連の流れの確認や整備は徹底しましょう。

展示会で失敗しないためのポイント

展示会で成果が出ないケースの多くは、準備から当日、終了後までの流れが分断されていることにあります。ここでは、企画段階から会期後までを時系列で整理します。

1. ゴール(目的・目標)から逆算して考える

展示会で成果が出ない原因の多くは、目的を曖昧にしたまま準備を進めてしまうことにあります。ブースのデザインや展示物を先に決めてしまい、「何を成果とするのか」を後から考えると、判断基準がぶれてしまいます。

商談獲得を目指すのか、認知拡大を優先するのか、既存顧客との関係強化なのかによって、設計も運営も大きく変わります。まずはゴールを明確にし、そこから逆算して全体を組み立てることが重要です。

  • 達成したいKPIは何か
  • 必要なリード数や商談数はどれくらいか
  • どの層と接点を持ちたいのか

これらを整理することで、展示内容やレイアウト、当日の動きまで一貫した判断が可能になります。目的から逆算することが、失敗を防ぐ第一歩です。

2. 差別化を考える(企画から設計へ)

目的が定まったら、次に考えるべきは「何で違いを出すか」です。展示会では多くの企業が似たような製品やサービスを並べています。

商品数の多さや装飾の豪華さだけでは、差別化にはなりません。重要なのは、来場者にとっての価値を整理し、どのメッセージを最も強く打ち出すかを決めることです。

  • ターゲットを具体化する
  • 強調する価値やテーマを一つに絞る
  • 競合と比べて何を伝えるかを明確にする

差別化とは目立つことではなく、「なぜ選ぶべきか」が伝わる状態をつくることです。この整理ができていないと、情報が散漫になり、「何の会社か分からない」ブースになります。企画段階での軸づくりが、その後の設計すべてに影響します。

3. 当日の動きを具体的に決める

設計が整っていても、当日の運営が曖昧であれば成果にはつながりません。来場者が足を止めてから名刺交換、商談へ進むまでの流れを事前に設計しておく必要があります。

声をかけるタイミングや説明の順序が決まっていないと、接客は場当たり的になり、せっかくの接点も活かせません。

  • 誰が声をかけるのか
  • どこで説明を行うのか
  • どのタイミングでデモや商談に誘導するのか

この流れを決めておくことで、当日の動きに迷いがなくなり、対応の質も安定します。ブースは「作って終わり」ではなく、「どう使うか」まで含めて設計することが必要です。

4. 会期終了後のフォローを必ず行う

展示会は会期中の集客だけで評価されるものではありません。

成果の多くは終了後のフォローで決まります。リードを獲得しても、連絡が遅れたり優先順位が曖昧だったりすると、商談につながらないまま終わります。フォロー体制を事前に決めておくことが重要です。

  • 誰がいつまでに連絡するのか
  • どのような基準で優先順位を決めるのか
  • 展示会での会話内容をどう共有するのか

終了後までを含めて設計することで、展示会は初めて成果につながります。会期後を見据えた準備が、失敗を防ぐ最後のポイントです。

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この記事の監修者

リンクストラテジー株式会社

リンクストラテジー株式会社

本記事は、展示会業界で20年以上のキャリアを持つ当社代表の監修のもと、リンクストラテジー株式会社が制作しています。当社は展示会ブースの設計・施工を中心に、内装デザイン、イベント空間、グラフィック制作まで幅広く手がける空間デザイン会社です。

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