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COLUMN

2025.09.19

展示会出展料の相場と費用内訳は?1小間から大型ブースまでの目安と費用対効果の考え方

展示会出展料の相場と費用内訳は?1小間から大型ブースまでの目安と費用対効果の考え方

展示会への出展を検討する際、最も気になるのが「いくらかかるのか」という費用面です。特に出展料(小間料)は、規模や開催地によって大きく異なり、1小間あたり数十万円から数百万円に及ぶこともあります。

しかし実際には「どの程度の規模で出展すべきか」「予算に見合う成果が得られるのか」が分からず、判断に迷う担当者も多いでしょう。

本記事では、最新の出展料相場を小間数ごとに整理し、予算感を把握したうえで出展するための考え方を紹介します。

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展示会の出展料とは

出展料とは、展示会に出展する際に主催者へ支払う「小間料(スペース利用料)」のことを指します。

基本的には1小間=間口3m × 奥行3m(9㎡)程度のスペースを単位として価格が設定され、必要に応じて2小間・4小間と拡張していく形式が一般的です。

この出展料には、ブースの装飾・施工・人件費・パンフレット制作などの費用は含まれていません。つまり出展料は、あくまで展示会に参加するための場所代であり、実際の出展にはブースデザイン・装飾や人件費等、さまざまな費用が加わることを前提に考える必要があります。

展示会出展料の相場

展示会出展料は会場や展示会の規模、主催者によって相場は大きく異なり、1小間あたりの価格帯も幅があります。ここでは、一般的な展示会の小間数ごとの料金相場を解説します。

中小規模の展示会

比較的規模が小さく、出展企業数も限られた展示会では、1小間あたり20〜40万円程度が目安です。り

地方開催や業種特化型の展示会が多く、費用を抑えながら特定のターゲットにリーチしたい中小企業にとっては、効果的で現実的な選択肢です。

■主な主催者・傾向

  • 地方自治体や商工会議所が主催する地域産業展
  • 業界団体が開催する専門技術展示会
  • 中堅のイベント運営会社が手がける分野特化型展示会
  • 地場メディアや出版社が主催するビジネスマッチングフェア

大規模な業界展示会

出展社数・来場者数ともに多く、東京ビッグサイトやインテックス大阪などで開催される全国規模の展示会では、1小間あたり40〜70万円程度が一般的です。

ブースの規模や装飾も豪華になりがちで競合と比較されやすいため、ブランディングや採用も意識した出展が求められます。開催地は東京・大阪などの大都市圏が中心です。

■主な主催者・傾向

  • 大手イベント会社
  • 業界最大手団体や協会(例:日本能率協会)
  • 業界紙・専門誌を持つ大手出版社
  • BtoB特化型展示会を連続開催する専門事業者

国際展示会・業界特化型イベント

国際展示会は、特に東京ビッグサイトのような大規模会場で開催されることが多く、1小間あたりの出展料は50〜60万円程度になるケースが一般的です。

来場者の多くがバイヤー・メディア・海外関係者であることから、国内販路だけでなく輸出・OEM提携・M&A目的など、広い視点での出展意義があります。

■主な主催者・傾向

  • グローバル対応を重視する大手展示会運営企業
  • 各国の商工会議所・大使館・海外機関と連携する主催者
  • 業界特化型の輸出支援・国際取引向け展示会
  • 多言語サポート・海外PRに力を入れる業界横断型イベント

RX Japan株式会社主催の展示会の相場

RX Japan株式会社は、IT・製造業・医療・建築・販促など多業種にわたる大規模BtoB展示会の主催で知られる企業です。

同社の出展料は一般的な展示会より高めですが、標準の小間サイズが6m × 3m(18㎡)と広めに設定されており、1小間=9㎡の展示会と比べてスペースが約2倍となっています。

そのため一見高額に見えても、㎡単価で見ると妥当な水準であり、さらに高い集客力とブランド効果を踏まえれば、費用対効果を重視する企業にとっては十分に検討する価値があります。

小間数(広さ)出展料目安(小間代のみ)
0.5小間(3 m × 3 m)約 45万円〜
1小間(6 m × 3 m)約 90万円〜
1.5小間(9 m × 3 m)約 135万円〜
2小間(6 m × 6 m)約 180万円〜
3小間(9 m × 6 m)約 270万円〜
4小間(12 m × 6 m)約 360万円〜

出典:RX Japan株式会社
※主催者側の設定に応じて多少の変動があります。詳細は主催者へお問い合わせください。

展示会出展料と成果を結びつける考え方

展示会にかかる出展料は、明確な成果を見据えた投資として捉えることが重要です。

出展の目的と指標(KPI)をあらかじめ定めておくことで、どの程度の成果が得られれば成功と言えるのかを判断しやすくなります。

例えば、以下のようなKPIを基に、1件あたりの商談獲得コスト(CPA)を算出すれば、社内での社内承認(稟議)や施策評価の際にも説得力を持たせることができます。

KPIの例(1小間出展を想定)

指標想定値の目安
名刺交換数100〜300枚
商談化率10〜20%(10〜60件程度)
成約率2〜5%(2〜15件程度)
CPA(1件獲得単価)例:出展料90万円 ÷ 成約3件 = 約30万円/件

成果とコストを数値で結びつけておくことで振り返りや改善に活かしやすくなり、次回出展の意思決定にも役立ちます。

展示会出展料を抑える工夫

出展料は展示会費用の中でも大きな割合を占めますが、工夫次第でコストを抑えながら成果を最大化することは可能です。ここでは、小間数の調整や共同出展、割引制度の活用など、予算に合わせた現実的なコストダウンの方法をご紹介します。

小間数を最適化する

出展料を抑えるには、まず無理に広いスペースを確保しないことがポイントです。

1〜2小間の最小規模でも、ターゲットを明確に絞り込み、伝える情報や体験内容を凝縮すれば、十分に成果を出すことが可能です。

小間数を抑えることで浮いた予算を、装飾のクオリティ向上や接客スタッフの確保、ノベルティ制作などに回すことで、印象に残る展示を実現できます。

共同出展で費用を分担する

業界団体や取引先企業などと共同で出展するスタイルも、費用を抑える有効な手段です。

出展料や装飾費、設営コストを複数社で分担できるうえ、複数の企業や団体が並ぶことで集客効果が高まる相乗効果も期待できます。

出展目的が異なる場合でもブース内をゾーン分けするなど工夫すれば、各社の訴求内容を両立させることが可能です。

割引制度を活用する

展示会によっては、早期申込割引、複数小間割引、連続出展割引、会員割引などの制度が用意されていることがあります。

また、自治体や業界団体が補助金や出展支援制度を設けているケースもあるため、公的支援の活用も検討すべきポイントです。

見積もりを取る前に、割引対象や助成制度の有無を確認しておくことで、全体の出展コストを大きく削減できる可能性があります。

展示会の出展料以外の費用も計上する

展示会の予算を立てる際に、出展料(小間料)だけを基準にしてしまうと、実際の総費用との乖離が生まれやすくなります。

特に初出展の場合、「意外とかかるコスト」の存在を見落としがちです。出展料はあくまで場所代にすぎず、装飾・備品・人件費・物流・販促物など、さまざまな付帯費用が加わることを前提に全体の予算設計を行うことが重要です。

主な追加費用の項目

  • ブース装飾費:パネル、什器、デザイン施工など
  • 備品レンタル費:テーブル、椅子、モニター、電源設備など
  • 人件費:スタッフ・説明員の稼働、アルバイト手配など
  • 輸送・物流費:展示物やカタログの搬入出・保管料など
  • 販促物制作費:パンフレット、ノベルティ、動画など
  • 接待・雑費:飲食、現地調整費、予備コストなど

ポイント

展示会出展で費用対効果を高めるには

展示会は出展料や装飾・人件費など多くのコストがかかる施策です。その分、投資に見合う成果をいかにして得るかが出展成功のカギとなります。ここでは、費用対効果(ROI)を最大化するための5つの視点を整理します。

1. 出展目的とKPIを明確にする

成果を測るには、「何のために出展するのか」「何を成果とするのか」を数値で定めておくことが重要です。

名刺交換数・商談件数・成約数などをKPIとして設定し、「1リードあたりの獲得コスト(CPA)」を算出することで、施策の評価がしやすくなります。

これらの指標は出展前に社内で共有し、当日の行動を最適化するための判断基準として活用しましょう。

2. ターゲットを絞り込む

「誰に出会いたいのか」を具体化することで、ブース設計や対応の精度が大きく変わります。

業種・職種・役職などをもとに来場者像を定め、「数」ではなく「質」を重視したアプローチが費用対効果を高めます。

ターゲットに合わせたキャッチコピーや導線設計、資料内容も戦略的に設計しておくことが重要です。

3. 事前施策で来場を促す

展示会当日の成果は、その前の仕込みで大きく変わります。DMや招待メール、SNS、メルマガなどを使って、来場前に複数回の接点を持っておくことで、ブース訪問の確度を高めることができます。

また、主催者から提供される来場予定者リストを活用し、自社のターゲットに絞ったアプローチを行うのも有効です。特に招待経由で来場した方は、自社への関心度が高く、商談に進む確率も上がる傾向があります。

4. 当日のブース運営を最適化する

ブースに来場者が訪れたあとは、どのように案内し、どんな会話を重ねるかによって得られる成果は大きく変わります。例えば、入口では関心を引く展示や一言の共感で立ち止まってもらい、中ほどで製品やサービスの体験、奥で商談というように、導線に沿った役割設計を行うと効果的です。

接客トークも「課題ヒアリング → 解決提案 → 実績紹介」など、一貫性のある流れを全員で共有することで対応の質が高まります。また、誰が名刺を受け取り、誰が商談につなげるのか、スタッフごとの役割を明確にしておくことも、運営の精度を上げるポイントです。

5. 展示会後のフォローを徹底する

名刺を集めただけで満足せず、その後のフォローで関係を深めていくことが大切です。

まずは名刺情報をCRMに登録し、属性や興味に応じて分類。リードスコアを使って優先度を見極めましょう。

反応が見込めそうな相手には営業が早めにアプローチすることで、出展から受注までの流れをスムーズにつなげることができます。

展示会出展料でよくある質問

Q1. 出展料の支払いタイミングはいつですか?

多くの展示会では、契約後すぐに一部(例:40%)を支払い、残額を会期数ヶ月前までに支払う形式が一般的です。

Q2. 出展料の割引はありますか?

はい、早期申込割引や複数小間割引など、主催者によって割引制度が設けられている場合があります。

Q3. 出展料は経費として計上できますか?

はい、できます。出展費用(小間料)は広く「広告宣伝費」や「販売促進費」として経理処理が認められています。ただし、支払い時期と会期が年度をまたぐ場合は「前払費用」などの勘定科目で処理することもあります。

Q4. 自社に合った規模感の展示会の選び方がわかりません

来場者数の多さよりも「自社のターゲットが多いかどうか」を基準に考えるのがポイントです。初出展や少人数体制なら1〜2小間で十分、認知拡大を狙う場合は大型展示会を検討しましょう。

Q5. 出展料に見合った成果が得られるか不安です。どう考えればいいですか?

出展料を「投資」として捉え、リード獲得数や商談化率などをKPIとして設計することが重要です。例えば、1小間あたり〇件の名刺交換→△件の商談→成約数で費用対効果を測定し、成果を見える化しましょう。

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