2025.07.18
展示会で目立つかどうかは、ブースのデザイン次第です。来場者の足を止めるきっかけとなり、商談のチャンスや企業のブランドイメージにも直結します。ブースはまさに、企業の「顔」となる存在です。その空間を設計・演出するのが、展示会専門のデザイン会社です。
しかし「どこに依頼すればいいのか」「何を基準に選べば失敗しないのか」が分からず、価格の安さや雰囲気だけで判断してしまうと「思っていた仕上がりと違った」「展示会前の段取りがうまく進まなかった」「デザイン決定までの調整に時間がかかり、準備が遅れてしまった」といったトラブルにつながることもあります。
この記事では、展示会ブースのデザイン会社を選ぶ際の比較ポイントや依頼時の注意点、おすすめデザイン会社を紹介します。
出展の目的設計から効果測定の仕組みづくりまで、
戦略的な出展支援をご提案します。
展示会ブースのデザイン会社とは、企業が出展する際のブース設計・装飾・施工を専門に担うパートナーです。限られたスペースの中で、来場者の視線を集め、自社の魅力や強みを効果的に伝える空間をつくり上げます。
多くの会社では、デザイン設計だけでなく、施工・搬入・撤去・什器レンタル・電源や照明の工事・運営当日のサポートまで、トータルで対応できる体制を整えています。初めて展示会を担当する方にとっても、デザインから設営、そして会期終了後の撤去まで安心して任せられる存在です。
展示会ブースのデザインには、色や形の美しさだけでなく、「何を、どう伝えるか」という戦略的な視点が求められます。企業の世界観や製品特性をどう表現するか、来場者がどのように動くかを踏まえて、視線誘導や導線、展示位置までを設計し、限られた空間で最大限の効果を生むための戦略とデザインの両面から展示ブースを設計する専門家です。
展示会で成果を上げるには、ブースのデザインが成否を大きく左右します。来場者はまずブースの第一印象で、興味を持つかどうかを判断する傾向があるためです。
デザインは見た目の美しさだけでなく、導線や照明、装飾の配置など来場者の体験全体を形づくる要素が多く関わります。自然に立ち寄ってもらい、説明を受けた上で商談へ進める流れをつくるには細部にわたる設計の積み重ねが欠かせません。
そのため、価格だけを基準にデザイン会社を選んでしまうと、訴求力の弱いブースになったり、施工不備や当日のトラブルといったリスクが生じる可能性があります。安心して任せられるパートナー選びこそが、出展成功のカギを握ります。
展示会ブースのデザイン会社を選ぶ際は、複数の候補を比較検討しながら、自社の目的や課題に合ったパートナーを見極めることが大切です。
展示会ブースのデザイン会社を選ぶ際は、複数の会社を比較検討しながら、自社に合ったパートナーを見極めることが大切です。以下のポイントを参考に各社の特徴や強みを整理しておくと判断がしやすくなります。
これまでに自社と同じ業界や近い出展テーマでの実績があるかを確認すると安心です。実例を参考にすることで、提案内容のイメージもしやすくなります。
見た目の美しさだけでなく、出展目的に合わせたレイアウト・導線・訴求ポイントなどを含めた設計提案ができるかが重要です。
デザインのみの対応か、施工・搬入・運営サポート・事後撤去まで一括対応できるかによって、出展準備の負担が大きく変わります。
展示会ブースの費用は規模や仕様によって異なりますが、1小間あたりの目安を提示してくれる会社であれば、比較検討しやすくなります。
また、見積書の各項目が具体的に記載されているかどうかも安心して依頼できるかどうかの判断材料になります。内訳まで丁寧に説明があるかを確認しておくと追加費用や認識違いを防ぐことができます。
※「1小間」とは一般的なブースサイズの単位(約3m×3m)です。
ヒアリングの丁寧さや、提案内容の具体性、スケジュール感への柔軟な対応なども、パートナーとしての信頼性を見極めるポイントです。
比較する際は、価格だけでなくこうした総合的な要素を踏まえて判断することが出展成功につながります。
デザイン会社へ依頼する前に、事前にいくつかの情報を整理しておくと、打ち合わせがスムーズに進み、より的確な提案を受けやすくなります。
リード獲得、商談化、認知向上など、出展の狙いによってブースの設計方針は大きく変わります。目的を整理することで、訴求ポイントやレイアウトの優先順位もはっきりしてきます。
目安の段階でも構いませんが、予定している小間数や施工希望内容とあわせて予算感を共有しておくと、現実的なプラン提案を受けやすくなります。
展示予定の製品やサービスの特徴、展示物のサイズ、体験コンテンツの有無などを事前に整理しておくと、より適切なブース設計が可能になります。
過去に出展した経験がある場合は、その際の成果や課題を共有しておくことで、改善提案につなげることができます。
依頼先の担当者が、どの程度の展示会経験を持っているかも確認ポイントの一つです。経験値によって提案内容の精度や進行力に差が出るケースもあります。
これらの準備をしておくことで、依頼後の打ち合わせや設計プランがよりスムーズに進み、満足度の高いブースづくりにつながります。
展示会ブースのデザイン・施工を一括で依頼できる専門会社を、実績や対応領域を踏まえてご紹介します。
株式会社昭栄美術は、展示会・イベント空間の設計から施工・運営までを一貫して手がける総合ディスプレイ企業です。年間3,000件以上の展示会案件を手がける豊富な実績をもとに、企画段階から現場対応まで安定したサポート体制を提供しています。
千葉に約8,200坪の自社製作拠点「SHOEIベイスタジオ」を持ち、木工造作・什器製作・照明・サイン・音響まで内製化。短納期や特殊仕様にも柔軟に対応できる技術力を備えています。加えて、ISO認証(品質・情報セキュリティ・持続可能性)の取得や、リユースシステム「SRDS2」による環境配慮など、品質・コスト・持続可能性のバランスにも優れた対応が特徴です。
出典:株式会社昭栄美術
株式会社フジヤは、展示会・イベント・商業施設・文化施設など幅広い空間プロデュースを手がける総合ディスプレイ企業です。1928年の創業以来、約95年にわたり空間演出のノウハウを蓄積してきました。展示会ブースにおいても企画・設計から施工・運営まで一貫して対応し、年間1万件を超える案件実績を有しています。
東京・京都の拠点を中心に全国の営業拠点と海外協業体制を整備。大小問わず様々な規模の展示会に対応可能で、大型博覧会・国際イベント・自治体案件などの実績も豊富です。また近年は、プロジェクションマッピング・AR/VR・オンライン展示会などデジタル演出領域にも注力しており、先進的なブース体験の提案力も強みとしています。
出典:株式会社フジヤ
株式会社博展は「体験価値」を軸にした空間プロデュースを特徴とする、展示会・イベントのクリエイティブカンパニーです。展示会ブース制作をはじめ、ショールームや常設展示、プライベートショーなど多様な領域で、戦略的な空間デザインを提供しています 。
創業から約55年を経て、従来の木工ブースに加え、小規模向けのパッケージサービス「パケテン」や、オンライン展示に対応する「EXPOLINE」など、規模に応じた柔軟な出展スタイルを提供。また、クリエイティブサーベイと提携し、展示会のPDCAをデータドリブンで回す取り組みも開始。出展戦略から効果測定まで、ワンストップで支援できる体制を整えています。
サステナビリティにも配慮し、「サステナブル・ブランド国際会議」など環境テーマの展示空間設計にも多数実績あり。常に体験価値と成果にこだわる姿勢が際立ちます。
出典:株式会社博展
株式会社ムラヤマは、1902年創業の老舗総合ディスプレイ企業で、展示会ブースをはじめ、プロモーションイベント、ショールーム、文化・商業施設など多彩な空間演出を手がける実力派です。東京本社を中心に全国展開しており、大規模案件から小規模出展まで幅広い対応が可能です。
同社は、企画から設計・施工、当日運営、撤去・アフターサービスまでをワンストップで提供。展示会ブースでは、標準的なパッケージブースからオリジナル造作まで幅広い対応を行っており、短納期でも“手間なく出展できる”といった利便性が高く評価されています。
また、ムラヤマは「来場者体験」を重視した設計を強みとしています。イベントスペース全体の動線設計や展示物との接触体験を工夫し、出展主の想いを来場者に伝える空間演出を得意としています。
出典:株式会社ムラヤマ
リンクストラテジー株式会社は、創業5年と若い会社ながら、大手企業からの直取引やスタートアップ企業の空間づくりも多く手がけており、展示会ブースの設計・施工を中心に、内装デザインや特殊什器製作まで幅広く手がける空間デザイン会社です。
展示会・イベント・ポップアップストア・店舗内装など多様な案件に対応し、出展目的に合わせた設計提案を通じて成果につながるブースづくりを強みとしています。
ブース設計では、初めての出展や小規模出展でもデザインと機能性を両立させる提案に力を入れており、1小間〜複数小間まで幅広い設計経験があります。ヒアリングから設計・施工管理までを丁寧に進めるサポート体制を整えています。
出展の目的設計から効果測定の仕組みづくりまで、
戦略的な出展支援をご提案します。
展示会は限られた出展機会の中で成果を出すため、ブース設計が重要な役割を担います。見た目だけでなく、誰に何を伝え、どんな行動につなげるかを考えた設計が成果を左右します。
見積金額の安さやイメージだけで依頼先を決めてしまい、「思ったより訴求力が弱かった」「現場対応に不安が残った」といった失敗も少なくありません。出展目的や訴求内容を整理せずに進めてしまうと、提案内容も曖昧になり、結果として成果につながりにくくなります。
デザイン会社ごとに提案力や対応範囲は異なるため、自社の出展目的や課題に合ったパートナー選びが大切です。事前に目的・訴求内容・予算を整理して相談に臨むことで、提案の具体性も高まり、出展準備全体がスムーズに進みます。
まずは出展目的を整理し、自社に合ったパートナー探しを計画的に進めましょう。
展示会の装飾デザインでお悩みの方は、リンクストラテジーにぜひご相談ください。
私たちは、ただ“見た目を整える”だけの装飾ではなく「誰に、何を、どう伝えるか」を考え抜いたデザインをご提案しています。訴求力のあるブース設計、限られた予算内での最適化、展示会後も活用できる設計など、ブランディングと実務の両面からサポートが可能です。
「1小間でもしっかり目を引く装飾にしたい」
「コストを抑えながらも印象に残るブースにしたい」
そんなご要望にも柔軟に対応いたします。
また、弊社が運営する「展数ナビ」では、
など、担当者の負担を減らしながら効果的な出展を支える実務ツールを完備しています。
「何から始めればいいかわからない」「限られたリソースで成果を出したい」といったお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
出展準備から振り返り分析までをサポート、
成果につながる展示会出展を実現