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2025.05.31

展示会や見本市に出展するメリットとは?安心して出展するための準備・流れ・注意点まとめ

展示会や見本市に出展するメリットとは?安心して出展するための準備・流れ・注意点まとめ

「展示会や見本市に出展してみたいけど、何から始めればいいか分からない」「準備や手続きに不安がある」そんな声をよく聞きます。特に初めて展示会に参加する企業や担当者にとっては、出展の流れや必要な準備、注意すべきポイントを事前に把握しておくことが大切です。

この記事では、展示会に出展するメリットとともに、安心して出展するための流れや注意点をわかりやすく整理しました。これから展示会を検討している方に向けて、基礎から実践的な内容までお伝えします。

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展示会に出展する目的とメリット

展示会は、業種を問わず多くの企業にとって、新しい顧客との出会いや製品・サービスの認知拡大を図るための重要な営業・広報の場です。出展にはどのような目的があり、どんな成果が期待できるのかを紹介します。

展示会出展の目的

企業活動の中でもビジネスのきっかけを生み出す場として、多くの企業が展示会への出展を活用しています。出展する目的は企業によって異なりますが、主に以下のような目的になります。

1. 新規リードの獲得

展示会は、製品やサービスに興味を持つ潜在顧客と出会える場です。自社からの営業アプローチでは接点がなかった企業とも、自然な形で接点を持つことが可能です。

2. 商談・受注の創出

来場者の中には、すでに製品の導入やサービスの利用を検討している担当者・決裁者も含まれています。対面での説明やデモンストレーションを通じて、その場で商談へと発展するケースもあります。

3. ブランドや企業の認知向上

業界関係者が多数集まる展示会に出展することで、企業名やブランド・製品の認知を広く届けることができます。継続的な出展により「この業界でよく見る企業」として信頼感の醸成にもつながります。

4. 顧客・取引先との関係強化

既存の顧客やパートナー企業とのリアルな接点を持つ機会にもなります。対面でのコミュニケーションを通じて、信頼関係を深める場としても活用できます。

5. 市場調査・競合分析

他社の展示内容や来場者の反応を直接観察することができます。自社サービスの位置づけやターゲット層のニーズを確認することが可能です。

展示会へ出展するメリット

展示会は、効率的にビジネス機会を得られる場でもあります。出展することによって得られる主なメリットは以下の通りです。

1. 意思決定者との直接対話が可能

現場担当者だけでなく決裁権を持つ役職者が来場することも多く、通常の営業よりもスピーディーな意思決定につながることがあります。

2. 製品・サービスの魅力をリアルに伝えられる

Webや資料では伝わりづらい商品の質感、動作、効果などをデモや体験を通じて直感的に訴求できるため、理解と納得を得やすくなります。

3. 商談プロセスの短縮・効率化

1回の展示会で複数の見込み顧客と一度に接触できるため、営業活動の初期フェーズ(リード獲得・ヒアリング)を効率よく進められます。

4. 業界内での信頼・認知を高められる

継続的な出展により「あの企業はこの分野でよく見かける」「業界の有力企業」という印象を与えることができ、信頼感やブランド認知の強化につながります。

5. 自社の課題や強みを再認識できる

来場者との対話や競合企業の展示を通じて、自社の訴求ポイントの見直しや、競争優位性の再整理にもつながります。

展示会へ出展する基本的な流れ

展示会に出展する際は、事前の準備や関係者との調整が欠かせません。目的の整理からブース設計、当日の運営や出展後の対応まで、段階ごとにやるべきことを把握しておくことで、当日の混乱を防ぎスムーズな進行につながります。

ここでは、展示会出展を進めるうえでの基本的なステップを8段階に分けてご紹介します。

STEP1|出展計画の立案と社内調整

展示会出展を検討する際は「目的」と「ターゲット」を明確にすることが重要です。目的が曖昧だと、準備や評価の軸がブレてしまい十分な結果が得られません。「新規顧客の獲得」「商談機会の創出」「ブランド認知の向上」など、目的に応じて業種・役職・企業規模といったターゲットを具体的に設定しましょう。

また、出展可否の判断には予算やリソースの見通しも必要です。関係部署と連携し、現実的な準備体制を早めに整えておくことが重要です。

主な検討・調整事項は以下のとおりです。

  • 出展目的の明確化(何を達成したいか)
  • ターゲット設定(業種、役職、企業規模など)
  • 出展の可否判断(コスト、人的リソースの見通し)
  • 社内関係部門との連携(営業、マーケティング、製品など)
  • 事前説明会や社内共有の段取り
  • 評価の基準づくり(リード数、商談数など)

出展準備を丁寧に設計しておくことで、全体の流れを組み立てやすくなります。

STEP2|展示会の選定と申し込み

目的とターゲットが明確になったら、次に行うのが「どの展示会に出展するか」の選定です。展示会ごとに来場者の属性や規模、開催時期、主催者の方針などは大きく異なるため、自社の目的やリソースに合った展示会を見極めることが重要です。

事前に展示会の公式サイトや過去の出展企業・来場者情報を確認し、自社の商材と親和性の高い展示会を優先的に検討しましょう。また、書類の提出に期限が設けられていますので、スケジュールに余裕をもった対応をしましょう。

主な対応項目は以下のとおりです。

  • 業界や来場者層が自社のターゲットと合致しているかを確認
  • 展示会の開催規模や実績、主催者の信頼性を調査
  • 競合の出展状況を把握し、自社との棲み分けを検討
  • 会期・会場・開催地が自社の活動計画とマッチしているかを検討
  • 出展申し込み手続き(契約書・小間位置の確認など)
  • 主催者からの出展マニュアルやスケジュールの確認・共有

出展先の選定は、その後の準備全体に関わる重要な判断です。複数の選択肢を比較しながら、自社にとって最も適した展示会を見つけましょう。

STEP3|展示ブース企画と社内準備

展示会の申し込みが完了したら、ブースの企画や準備に取りかかります。限られたスペースと時間の中で、どのように製品やサービスを訴求するかを考えることがポイントです。あわせて社内の関係部署と連携し、当日の体制や必要な資料、対応方針などを整理しておきましょう。

スタッフが現場でスムーズに対応できるように、配布物やトークスクリプト、想定問答などの準備をしっかり整えておくことが大切です。

主な準備内容は以下のとおりです。

  • 訴求する製品・サービスの決定と内容整理
  • 展示方法・体験コンテンツなどの検討(実機、映像、デモなど)
  • セミナーやプレゼンの実施有無やテーマの企画
  • 配布用の資料・カタログ・ノベルティの企画・制作
  • スタッフ体制の調整と当日の役割分担
  • トークスクリプトやQ&A、接客マニュアルの整備
  • 社内関係者への共有資料作成(目的・内容・当日の動き)

当日、来場者に一貫したメッセージを届けられるよう、展示内容だけでなく社内連携や準備の質も大切にしましょう。

STEP4|展示会ブースのデザイン会社の選定と調整

展示会におけるブースの第一印象は、来場者の関心を左右する大きな要素です。見た目のインパクトだけでなく、動線や視認性、ブランドの世界観をどう伝えるかも含めて戦略的に設計する必要があります。そのためにも、パートナーとなるブースデザイン会社の選定は慎重に行いましょう。

複数社の提案を比較し、予算やスケジュール、演出内容などをすり合わせながら進行管理を行います。

主な対応項目は以下のとおりです。

  • ブース設計・装飾・施工を依頼するデザイン会社の選定
  • 複数社からの見積・提案内容の比較と社内での意思決定
  • ブランドカラーやビジュアルに合わせた装飾・演出の依頼
  • 導線や配置の最適化を含むレイアウト設計の調整
  • 製作物(パネル・バナー・展示什器など)の進行管理
  • 会場搬入・設営までのスケジュール確認と段取り共有

限られたスペースで効果を出すには見た目のデザインだけでなく、動線や商談スペースを考慮した設計が重要です。

STEP5|事前集客と広報活動

展示会の成果を高めるには、当日だけでなく「事前の集客と広報活動」が重要です。特に競合が多い展示会では、当日その場での勝負に任せるのではなく「行ってみたい」と思わせる働きかけが、来場者の集客に影響を与えます

どのような製品・サービスを出展するのか、当日どんな価値を提供できるのかを事前に伝えておくことで、想定しているターゲット層の来場意欲を高めることができます。あわせて、事前に商談予約やアポイントを獲得しておけば、限られた時間の中でも効率的な対応が可能になります。

主な準備・施策内容は以下のとおりです。

  • 既存顧客や見込み顧客へのメール・DMによる出展案内
  • 自社Webサイト・特設ページでの展示内容・ブース情報の発信
  • SNSやメディアでの出展予告や来場特典(ノベルティ・限定資料など)の紹介
  • 商談予約フォームやアポイント取得の仕組みづくり
  • 営業チームとの連携によるターゲット顧客への働きかけ
  • 出展テーマや注力ポイントを明記したプレスリリースの発信

事前に接点をつくり、来場する目的を明確にしてもらうことで、当日のやりとりもより深まりやすくなります。

STEP6|当日の運営内容の確認と準備

展示会当日は多くの来場者が限られた時間で多数のブースを訪問します。その中で印象を残しビジネスに繋がるコミュニケーションをするには、現場での運営をスムーズに進めるための事前準備が欠かせません。

役割分担や接客マニュアルの整備に加え、資料や体験コンテンツの最終確認・テストを行うことで、当日の混乱を防ぎ来場者への対応に集中することができます。

主な確認・準備内容は以下のとおりです。

  • 接客フローや導線の確認(受付→案内→説明→記録の流れ)
  • 名刺交換、リード記録、アンケート対応のルール共有
  • 製品デモやプレゼン機材の準備・動作確認
  • パンフレット、ノベルティ、サンプルなどの物品チェック
  • スタッフ間の役割分担とシフト調整
  • 想定される質問や説明パターンの最終確認
  • 当日用マニュアルやチェックリストの配布・共有

万全な準備をしておくことで、当日の対応力が高まり来場者との接点をより良いものにできます。

STEP7|搬入・施工・最終チェック

展示会前日は、ブースの設営や機材の搬入、全体の最終確認を行う大切なタイミングです。現地で実際のレイアウトや導線をチェックしながら、事前準備とのズレがないかを確認し、必要があればその場で調整します。また、設営後にはスタッフ間で最終ミーティングを行い、当日の対応体制を再確認しておきましょう。

主な作業・確認内容は以下の通りです

  • 設営・搬入スケジュールの確認と共有
  • 展示物・什器・配布物の搬入と設置
  • ブース内の動線や視認性の確認
  • 電源やネットワーク環境のチェック
  • デモ機器や資料ツールの動作確認
  • スタッフミーティングの実施(役割・流れの再確認)
  • 当日に向けたチェックリストの最終確認

事前にシミュレーションをしていても現場でしか見えないポイントも多いため、設営時には全体を客観的に見ながら微調整する柔軟さも重要です。

STEP8|展示会当日の対応と運営

展示会当日は、これまで準備してきたすべてが活かされる現場です。限られた時間の中で、いかに多くの来場者と接点を持ち、関心を引き出し次のアクションにつなげられるかが重要です。来場者の関心度に応じた対応、スタッフ間の連携、記録体制の徹底が鍵となります。

主な対応内容は以下の通りです。

  • 通路からの声かけや目を引く演出による来場者の誘導
  • 製品・サービスの説明やデモンストレーションの実施
  • 名刺交換と簡単なヒアリングを通じた関心度の把握
  • 商談につながりそうな来場者の一次仕分け(メモ・分類)
  • 受付・案内・説明・記録などスタッフ間の役割分担の徹底
  • 配布資料・パンフレット・サンプルの管理と配布
  • 会期終了後の名刺整理・機材撤収・忘れ物の確認

当日は想定外の動きも起こり得るため、事前に準備した対応マニュアルをもとに臨機応変に動ける体制を整え、来場者との接点を丁寧に積み重ねていきましょう。

展示会ブースのデザイン会社を選ぶポイント

展示会ブースのデザイン会社を選ぶポイント

展示会では、ブースの「見せ方」が来場者の第一印象を左右します。ブースは企業の顔であり、視認性・導線・体験設計など、あらゆる要素が集客と商談機会に影響します。

そのため、パートナーとなるブースデザイン会社の選定は慎重に行う必要があります。ただ装飾をするのではなく、戦略的な視点を持った提案ができるかどうかが重要です。

選定の際に見るべきポイントは以下のとおりです。

  • 実績や業界理解のあるパートナーか
    過去の事例や対応業界を確認し、自社の分野に対する理解があるかを見極める
  • 動線設計や視認性の高いデザイン提案ができるか
    ただ見た目が良いだけでなく、来場者の動きや視線を意識した設計力があるか
  • 予算に応じた提案力と柔軟性
    予算感を伝えたうえで、その中で最大限の効果を出す提案ができるかどうか
  • 展示会場との連携や施工実績があるか
    主催者ルールや施工スケジュールに精通しており、当日の対応力も信頼できるか
  • 自社ブースの規模とマッチしているか
    大規模案件専門の会社ではなく、1コマ~4コマ程度の中小規模にも対応できるかどうか

ブースづくりは空間をつくるとともに、体験を設計することです。展示会で伝えたい価値やゴールに合わせて、動線や説明のしやすさ、滞在時間の伸ばし方までを考えた設計が求められます。その実現には、目的に応じた提案ができるパートナー選びが重要です。

展示会出展時の注意点

展示会では事前準備の抜け漏れが、当日のトラブルや機会損失につながることも少なくありません。スムーズな対応や効果的なフォローにつなげるためにも、以下のような点に注意が必要です。

持ち物リストを作らず、忘れ物が発生

備品・配布物・ツール・名刺など、当日に必要なものをリストアップし、チェック体制をつくっておくことで忘れ物を防ぎます。

当日の役割分担が不明確

接客、説明、案内、記録などの役割を事前に決めて共有しておかないと、混乱が生じやすくなります。スケジュールとあわせて明文化しておくのが理想です。

名刺管理・リード記録の方法が曖昧

せっかく集めた名刺や商談情報が、記録されないまま流れてしまうこともあります。入力ルールや管理方法を事前に統一しておくことで、展示会後のフォローアップがスムーズになります。

また、リード記録の入力タイミング(例:昼休憩時・終了後)や使用するツール(Excel/共有シート/CRMなど)もあらかじめ決めておくと、作業が滞らずチーム全体で効率的に管理できます。

緊急時の対応が想定されていない

搬入の遅れ、什器のトラブル、体調不良などの予期せぬ事態に備え、連絡体制や対応フローをあらかじめ確認・共有しておくことが重要です。

展示会出展でよくある質問

展示会に初めて出展する企業や、これから出展を検討している担当者の方からよくいただく質問をまとめました。準備や運営にあたって不安に感じやすいポイントを事前に押さえておくことで、よりスムーズな出展につながります。

Q1. 自社に合った展示会はどのように選べばいいですか?

自社の商品やサービスに関心を持つ来場者が集まる展示会かどうかが最も重要な基準です。過去の来場者データ(業種・役職・企業規模など)や出展企業の傾向、主催者の開催実績を確認し、ターゲット層とのマッチ度を判断しましょう。また「商談目的」なのか「認知拡大」なのか、出展の目的に応じた展示会を選ぶことも成功のポイントです。

Q2. 出展準備はいつから始めるべきですか?

最低でも3〜4か月前からの準備が推奨されます。会場の申し込み、ブースの企画、制作物の手配、社内調整など意外とやるべきことは多いため早めにスケジュールを立てて着手することが重要です。

また、展示会によっては早期申し込みによる割引が適用されるケースもあり、コストを抑えられるというメリットもあります。

Q3. ブースの広さや場所はどう決めればいいですか?

展示内容や接客体制に合わせて、無理のないサイズを選ぶことが基本です。通路沿いや角のブースは視認性が高く、来場者の目に留まりやすいため集客に有利です。

特に開放面(通路に面した側)が多いブースは、入りやすさや回遊性が高まり立ち寄ってもらえる確率もアップします。予算とのバランスも含めて、来場者との接点を生みやすい配置を意識しましょう。

Q4. 自社で準備できることと、外注したほうがいいことは?

パンフレットやノベルティ、スタッフの準備などは社内で対応可能です。ブースの印象を左右するデザインや装飾は、専門業者に任せるのがおすすめです。遠くから見たときの視認性やブランドイメージの統一感など、プロならではの工夫によって目を引くブースが実現できます。

Q5. 当日は何人くらいスタッフが必要ですか?

ブースの規模によりますが、最小でも2〜3名は必要です。説明担当、受付・案内、休憩交代など、役割を分担してローテーションできる体制を組むことで、対応の質と効率が高まります。

Q6. 出展時の服装やマナーで気をつけることは?

第一印象が来場者との関係づくりに大きく影響するため、スーツまたは清潔感のある統一された服装を心がけましょう。ユニフォームやお揃いの服装があると、出展スタッフであることが一目で伝わり来場者が「誰に声をかければよいか」を迷わずに済むため安心感にもつながります。

また、受け身にならず、来場者に対して積極的に声をかける姿勢も重要です。丁寧な挨拶、名刺交換、説明の一貫性を意識し、信頼感のある応対を心がけましょう。

展示会への出展は準備段階から戦略的に進めよう

展示会は、明確な目的と計画的な準備があれば、自社の魅力を効果的に伝えられるマーケティング施策です。単発のイベントとして終わらせず、出展後のフォローや振り返りまでを含めて計画することで、出展の価値を高めることができます。

「どの展示会を選べばいいか」「どこまで準備すればいいのか」など、不安や疑問がある場合は、企画や展示会の選定からプロに相談するのもおすすめです。専門的な視点やノウハウを取り入れることで、より現実的な出展計画を立てることができます。

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「何から始めればいいかわからない」「限られたリソースで成果を出したい」など、お気軽にご相談ください。

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